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こども食堂のおばちゃんのコラム

コロナ ― こどもたちどんなこと思っているのだろう?その3

〈国立成育医療研究センター 第3回アンケートから〉

画像:Aina / PIXTA(ピクスタ)

2020年はコロナで始まりコロナで終わった1年でした。昨年11月頃から第3波が到来。日々感染数が増加してきて長野県でも2,300人を超えてしまいました。首都圏では緊急事態宣言が発出され、3月上旬まで続くようです。ただ学校は昨春と異なり休校にはなっていませんが、コロナ以前のような学校生活は望めないと思われます。いつも感染への恐怖がつきまとい、心の底から楽しめない日々が続きます。

 

国立成育医療研究センターでは、3回(→第1回第2回第3回)に渡り、子どもとその保護者に、コロナ禍の状況下で子どもたちに何が起こったのか、どんな影響をもたらしたかについて、子どもと保護者にアンケートを実施、その結果報告が公表されました。これまでこのコラムでは、子どもと保護者の併せて8,707人を対象に4月30日~5月31日に実施された第1回目と、子ども・保護者合わせて6,772人を対象に6月15日~7月26日に行われた第2回目の回答について考察しました。今回は第3回目、9月1日~10月31日に、子ども2,111人と保護者8,565人の合わせて10,676人が回答した結果が12月に発表されました。今回はこの発表を基に考えてみたいと思います。

第3回目のアンケ―トが実施された時期は、コロナ第2波が落ち着き始めた頃で第3波が始まる少し前です。7月下旬からGO TOトラベル事業が始まり、日本中が観光地へ出かけ始めました。10月から地域共通クーポンも同時に発売され、政府によって旅行推進政策がとられました。第3波襲来で感染者が大幅に増加した12月に一時停止されるまで事業は継続されました。

 

このような状況で子どもと保護者は何を感じていたのでしょうか?

家庭の状況(経済状況)に関する子どもたちへの質問で、「苦しい」と回答した子どもが約26%、2020年1月と比較すると「今の方が苦しい」という回答が約25%という数字がでました。

 

また、子どもたちの登園・登校は(9月~10月)ほぼ90%以上がいつも通りと答えています。しかし生活の中で、約42%の子どもが1日に2時間以上テレビやスマートフォン・ゲームを観ていると回答しています。保護者から見ても、約41%が子どものテレビ鑑賞やスマートフォンの使用時間が増えたと回答しています。

 

生活リズムに関する質問ではコロナ前(2020年1月)に比べ、就寝時間が「遅くなった」または「不規則になった」が全体の4割近い数字になっています。眠りの質では「朝ちゃんと目が覚めるのに時間がかかる」と小学校高学年から高校生までで4割以上がそう答えています。登校についても、小学校~高校まで3割以上が「行きたくないときがある」と答えました。

 

ストレスについての子どもへの質問では、一番多い答えが「コロナの事を考えると嫌になる」で42%、次に「すぐイライラする」が30%、「最近集中できない」が26%等、いずれかのストレス反応を示した子が全体の73%と大変高い数字になっています。この数字は前回(6月~7月の調査)とほぼ同じです。ただし、前回は中高生が「最近集中できない」が55%以上でしたが、今回は35%程度に減少しています。これは、下記に述べますが中高生は誰かと話をすることによってストレスが多少解消されたのかもしれません。

 

ストレス解消法として、「好きなことをして気晴らしする」が66%、高校生の約40%が「誰かに話してわかってもらう」と答えています。大人になる過渡期の子どもたちには、人と人のコミュニケーションが、その発達過程においていかに大事かが判ります。

次に、学校に関する質問で「私(子どもたち)が考えを話せるように質問したり確かめてくれるか」に対し、中高生30%が「少しだけ」「全くない」と答えました。また「考えや気持ちを伝えた時、それを取り入れようとしてくれるか」では「全くない」が中学生11%、高校生16%、「ときどき、少しだけ」が中学生42%・高校生39%、「全くない」と「ときどき、少しだけ」を足すと50%以上が意見をあまり取り入れてもらえないと感じていました。この数字は第2回の調査とほとんど変わっていません。ただし、家庭では「取り入れてもらえない」が3割程度に減少。家庭の方が、子ども達の意見を取り入れようとする姿勢があるようです。

 

この結果から、学校現場で「気持ちや考えを取り入れること」のハードルの高さが見えてきます。ただし、保護者側から見ると、「こどもの考え、気持ちを尊重し取り入れようとしている」と答えた保護者が中学生で77%・高校生で83%います。ここでも中高生と保護者の間の若干ですが、相違がみて取れます。大人の立ち位置で子どもを理解したと思っているのかもしれません。

 

親子との関わりの中で、「保護者が感情的に怒鳴った」と小学生以下で半数以上が答えています。前回と比較すると若干減ってはいますが、まだ高い数字です。保護者がコロナについて少し知識が増えたことで、不安が多少減ってきたとも言えますが、まだまだ大人のイライラが子どもに向かっているようです。

「子どもたちの気になること、言いたいこと」について生の声もありました。

「先生が優しく大丈夫?と言ってくれると安心して今の気持ちを言える」

「スクールカウンセラーの先生のようないつでも相談できる先生がいて欲しい」(小学生)

 

「学校では先生と気軽に話せる環境作りをするべき」

「生徒にも自分の意見を述べる場を与えて欲しい」(高校生)

また、大人に対する意見でこのようなものもありました。

「政治家や芸能人ばかりが発言して、子どもの切実な声に耳を傾けてもらえません」(高校生)

 

「学校で楽しいことをしていても、先生がコロナの事ばかり言って台無し。行事がほとんど中止されたのに他の事は何もやらない。学校はいい子になることばかり要求する」(小学生)

保護者からの生の声も多く寄せられていました。

「子どもたちの運動会、音楽会、修学旅行は中止や短縮なのに、大人はGO TOトラベルに出かけたり(2020年10月現在)。政府の方針は子どもを持つ親として理不尽でなりません。子どもたちの置かれた環境にもっと配慮して欲しい」

 

「保護者自身は4・5月に比べピリピリ感、不安感、不透明感はだいぶ和らいできましたが、子どもは我慢やイライラ・もやもやが続いていることが判った」

 

「近所の方が登下校のマスク警察を始めました。学校、教育委員会、文科省とマニュアル以上のマスクの強要をします。こどもへの過剰なマスク強要は恐怖を感じます」

 

「朝晩検温する時体温計を脇にはさむとすぐに泣きだします。本人も親もその時間が苦手です」

 

「複数の先生から必要以上に叱責を受けることが増えたようです。先生の状況の調査もして欲しい」

このように自由筆記の欄には切実な子どもたちの叫びが聞こえてきます。第1回~3回まで大きく改善された様子は見えてきません。コロナ禍が長引けば長引くほど、子どもたちの心に落とす影は深く暗くなって行く気がしてなりません。

 

おわりに、国立成育医療研究センターの担当の方のコメントが掲載されています。以下要約してお届けします。

「学校に行きたくないと感じている子どもたちが約3割います。コロナによって変化を余儀なくされた学校生活(マスク等の感染対策、勉強負荷増加、行事の縮小)等の不満や失望、学校での集団生活における感染リスクへの不安。皆が納得・安心できる方法を見つけることは無理だとしても、全ての子どもたちはその意見や権利を尊重される権利があり、私たち大人はそれを守る責務があります。」

今私たちが出来ること、それは子どもたちの心の声をしっかり聴くこと。片手間ではなく、しっかり向き合うことを子どもに関わる全ての人に呼びかけたいと思います。そして、昔子どもだった頃の自分を思い出し、子どもたちに心を寄せてみませんか?遠い昔のことで忘れた、なんて言わないで。

 

第4回のアンケート調査が2020年11月~12月にかけて行われました。その結果がおそらく2月中旬ごろに公表されると思います。また第5回のアンケート調査も2月中には開始されるようです。このコラムを読んで下さった小・中・高生の皆さん、またその保護者の皆さん第5回のアンケートに参加して是非自身の意見をぶつけてください。また、第4回のアンケート結果が公表されたらまたこの場でご報告いたします。

 

国立成育医療研究センター コロナ×こども本部

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