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こども食堂のおばちゃんのコラム

コロナ ― こどもたちどんなこと思っているのだろう?その2

〈国立成育医療研究センター 第2回アンケートから〉

画像:wai13991 / PIXTA(ピクスタ)

昨年はコロナで始まりコロナで終わった1年でした。昨年11月頃から第3波が到来。日々感染数が増加。長野県でも1,500人を超え(1月8日現在)、首都圏では緊急事態宣言が発出されました。ただ学校は昨春とは異なり、休校にならないようです。これまで通りの学校生活であっても、決してコロナ以前と同じではないと思われます。いつも感染への恐怖がつきまとい、心の底から楽しめない日々が続きます。

 

国立成育医療研究センターでは、計3回(→第1回第2回第3回)に渡り子どもとその保護者に、コロナ禍の状況下で子どもたちに何が起こったのか、どんな影響がもたらされたかについて子どもと保護者にアンケートを実施、その結果報告が公表されました。

 

前回このコラムで第1回アンケート、4月30日~5月31日まで、7~17歳の子どもおよび0~17歳の子どもの保護者の回答について報告しました。今回は第2回目、6月15日~7月26日、子ども981人、保護者5,791人合わせて6,772人の回答について考察したいと思います。緊急事態宣言解除から約1ヵ月が経ち、コロナ感染者が減少していた頃です。学校も徐々に再開されていました。第2波が起こる少し前の一息ついた頃で、緊急事態宣言時の状況を振り返ることが出来た頃です。

コロナに対しての意識(スティグマ)で興味のある報告がありました。

 

「自分や家族がコロナに罹ったら秘密にしたい」と6歳~17歳で約35%が回答しました。また、「自分や家族がコロナに罹ったことを秘密にしたいと思う人が多いだろう」と予測する回答が、9歳~11歳で50%、12~14歳で60%超、15~17歳で55%弱という結果が出ました。つまり、「自分や家族が感染した場合秘密にしたい」というより、「他人は秘密にしたいだろう」と予測する子どもの方が多いと言う事です。また、「コロナに罹った人と治った後、付き合うのをためらう」という回答は9歳~17歳で約2割以下、12歳~17歳では1割強という結果でした。前問と同じように「コロナに罹った人と治った後付き合うのをためらう人は多いだろう」の回答が約4割となり、ここでも自分は思わないが他人はそう思うだろうと予測しています。

 

この結果は大変興味深いと思います。「自分は秘密にしたいとか付き合うのをためらう」より、「人はそう思うだろう」と回答した子どもが約2倍近い数字になりました。このことは「人はそう思うだろう」に自分自身が規制される行動を取るのではないかと考えられます。これは日本の文化の一つの例と思えてなりません。いわゆる「世間」という価値観です。「世間(=他人)に顔向けできない」という言葉がこれまでよく使われてきました。いわゆる他人の目が気になると言う事です。これは自分を律するという側面もあります。最近では言葉こそあまり使われていないかもしれませんが、根底にその価値観がまだ連綿と引きずっているような気がします。

次に子どもたちの「相談相手」についての設問では、年齢が上がるほど友達と答える割合が高くなっています。設問で提示された「相談事」は、勉強のこと、友達関係のこと、家族のこと、自分の体や健康のこと、自分の心・気持ちのこと、です。この中で唯一「体や健康のこと」は「家族に相談」がどの年代でも最も高い数字でした。この設問でとても気になったがことありました。数字的には少ないのですが「相談できる人が誰もいない」という回答が、「友達関係」で6~8歳:2%、9~11歳:6%、12~14歳:8%、15~17歳:9%、「家族のこと」では6~8:歳3%、9~11歳:7%、12~14歳:11%、14~17歳:14%、「自分の心や気持ち」では6~8歳:3%、9~14歳:8%、15~17歳:11%という数字がでました。「相談できる人が誰もいない」と答えた子どもたちの心情はいかばかりか、もっと深く考えなければならないと、宿題をもらったような気がしてなりません。

子どもたちの「ストレス反応」の質問では、全体の72%が何らかのストレス反応がありました。特に回答が多い症状は、低学年では「コロナの事を考えると嫌になる」で40%、中高生になると「最近集中できない」が55%以上でした。

 

自由筆記では「友だちと遊ぶと先生に怒られる」「友だちに叩かれる」(小学校低学年)とか「友達がほしい」「家族とあまりうまくいっていない」(中学生)、「やる気が出ない。外出が面倒くさい。学校の課題が面倒でやる気が出ない」「目標がない」(高校生)といった意見がありました。

また保護者から見た子どもたちの様子についての設問で、「コロナに関連すること(生活の変化)を思い出した時、すごく嫌な気持ちになったり怖くなったり、悲しくなったようだ(急に泣き出したり、陰に隠れる等)」では、5歳以下は8割がなかったと答え、6~17歳までは「なかった」と「あった」が半分ずつの回答がありました。また、12~17歳では、「コロナに関連することを思い出させる場所や行動を嫌がり避けようとする」も同じように半々の回答でした。「誰かと一緒にいても自分は独りぼっちと感じる表現をする」では、6~17歳までほぼ10%そう答えています。「すぐイライラしたり、感情を爆発させたり、激しい癇癪を起したりする」は3~5歳は57%、6~17歳までは70%近くがあったと答えています。

 

自由筆記では「目のチック」「咳チック」が出てきた、給食が怖くて食べられなくなった(小学生)、我が子だけでなく皆疲れているという印象がある、生活リズムが崩れ昼夜逆転した(中・高生)等、様々な問題が浮き彫りにされました。逆に、不登校だったが分散登校から通えるようになった(中学生)という報告もありました。

チック症とは、不規則で突発的な体の動きや音声が本人の意思とは関係なく繰り返し起きてしまう症状のこと。まばたきなど運動性のものと咳払いなどの音声性の症状に分かれる。

保護者の態度で「家庭内で感情的に子どもを怒鳴った」という回答が0~2歳:44%、3~5歳:75%、6~8歳:70%、9~11歳:59%、12歳以上:34%と小さい子どもの親ほど自分のイライラを子どもにぶつけている様子が見て取れます。

 

最後に「子どもの事を決める時、子どもの意見が反映されているか」の問いに、「あまりそう思わない、全く思わない」と中高生の42%がそう答えています。そして子どもの声で「親世代の人がずっと子どもが家に居るのはストレスと答えているが、子どもも同じ。自分の存在を否定されているようで辛い」(中学生)「子どもが可哀そうだと大人は言うけど、実際思っていないくせに」(小学生)「大人だけで議論しないで子どもの気持ちも聞いて欲しい」(小・中学生)「学校は勉強だけではない。その他の時間の方が大切なことも知って」(高校生)こうした声から子どもの本音が読み取れます。「子どものため」という旗を振って、実は大人の都合を子どもに押し付けていないか、しっかりと子どもの声に耳を傾けなければならないと強く思いました。

第1回目の緊急事態宣言が解除され少しほっとしていた時期でさえも、このような結果が出ています。現在第3波の真っただ中で、首都圏では第2回目の緊急事態宣言が発出され、徐々に地方にも波及してくるだろうと予想される今、前回の子どもの心の声を大人たちは決して忘れてはいけないと思います。

 

ほっとキッチンは月2回午前中だけですが、4月の緊急事態宣下1回だけ休み、5月からは通常開催しています。そして、そこで学んだことは、いかに面と向かって笑顔で互いの元気を確認し合うことが大切かという事です。遠方から、雪の降り積もる中、皆頑張って通ってきてくれます。顔をみて声を聞くことがどんなに大事な事か、心底実感しています。

 

政府から首都圏に緊急事態宣言が発令されましたが、原則学校は休校しないとの説明がありました。令和3年1月5日文部科学省から次のような発表がありましたのでここに掲載します。(文科省HPより一部抜粋)

令和2年6月1日から 12 月 31 日までの間に、文部科学省に対し、学校の設置者から報告のあった感染者数は、児童生徒は 6,159 名(小学校 2,217 人、中学 校 1,513 人、高等学校 2,350 人、特別支援学校 79 人)、教職員は 830 名でした。 このうち、同一の学校において 10 人以上の感染者が確認された事例は、小学校 で8件、中学校で7件に対して、高等学校では 26 件にのぼっています。

 

地域一斉の臨時休業については、学校における新型コロナウイルス感染症のこれまでの感染状況や特性を考慮すれば、当該地域の社会経済活動全体を停止するような場合に取るべき措置であり、学校のみを休業とすることは、子供の健やかな学びや心身への影響から、避けることが適切です。児童生徒や教職員の中に感染者が発生した場合に、感染者が1人発生したことのみをもって、学校全体の臨時休業を行うことは、控えてください。

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