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まいぷれ長野の少し役立つコラム

こども食堂のおばちゃんのコラム

全国のこども食堂 コロナ禍の中でどんな活動をしているのかな?

 

~全国こども食堂支援センターむすびえ 第3回アンケート結果から見えること~

画像:麦/イラストAC

全国こども食堂支援センターむすびえでは、9月に第3回目のアンケート調査を実施しました。

今回はその報告をします。(→第1回報告第2回報告

 

37都道府県342団体の回答です。長野県では、1回目、2回目と当食堂「中高生・若者ほっとキッチン/無料学習塾」だけでしたが、嬉しいことに今回は6食堂が回答してくださっています(地域と食堂名は明らかにされていません)。

まず、こども食堂の開催状況についてです。「これまで通り皆で一緒に食べる」は15.5%と低い数字でした。6月の第2回調査では7.6%でしたから約2倍になったものの、7、8月とコロナの感染者が増加傾向にあったため、なかなかコロナ禍以前のようにはなりません。最も多かったのはお弁当の配布と食材の配布でした。どちらも50%を超えています。「休止・延期」は6月:14.3%、9月:6.1%と、9月には再開している食堂が増えています。「検討中」は6月:1.3%、9月:1.2%とこちらは殆ど変わっていません。「活動を辞めた」はどちらも0%。だたしこの数字は、活動を辞めたこども食堂はこのアンケート依頼に答えていない可能性があるため、一概に辞めた食堂は0とは言い切れません。

 

このアンケートから見えてきたことは、これまで通り開催しているこども食堂はまだまだ数は少ないものの、この3ヵ月で倍に増えている、休止・延期は半減している、つまりこども食堂を何らかの形で活動再開・継続しているということです。

こども食堂はこの数年で爆発的に増えました。筆者がこども食堂を始めたころは全国的にもそれほど多くはなく、もちろん長野県では1つもありませんでした。その後こども食堂ブームのような現象が起こり、あっという間に広がっていきました。ただ、その中には「こども食堂」という名前を冠につければブームに便乗して世間の注目を浴びるだろう…という食堂もあったようだと推測されます。ただしそれはごく一部で、待ち望んでいる子ども達のために何とか継続していこうと皆さん試行錯誤の繰り返しです。

 

また「一堂に会してのこども食堂の開催状況」は、形はそれぞれ違うにしても「すでに再開している」が6月:16.8%でしたが、9月:24%と増加しています。その反面「予定はたっていない」が6月:38.7%でしたが、9月:48%と10%の増加となってしまいました。6月のアンケートでは9月までに再開予定と答えた食堂は、「すでに再開している」を含めて57.2%と回答しているにも関わらず、実際9月に開催しているのは24%と半分以下という結果になっています。いかにコロナ禍で各食堂が開催に苦心し翻弄されているかが推測されます。

 

こども食堂参加人数について、一番多い回答が子ども11~20人、大人11~20人でした。当ほっとキッチンもこの枠に入ります。ただ、100人以上と答えた食堂も二桁有り、平均すると子ども36人、大人23人という結果になっています。確かにこの人数だと三密は避けられず、コロナ感染予防は難しそうです。現に困りごとアンケートでは、ダントツに「感染予防の対策が難しい」が一番でした。

その他、自由筆記で筆者が気になったことをいくつか挙げてみます。

 

まず、今回アンケートを実施した「むすびえ」理事長湯浅誠氏の言葉です。

「人、モノ、金という活動の基本3要素全てに困り感を抱えている食堂が増えました。活動のベースが揺らいできている印象を受けます。頑張って活動してきたが、そろそろ厳しい、というため息が聞こえてくるようです」

また

●こども食堂に関心のない人は不要不急の活動と捉えている

●コロナ禍でボランティア活動の限界を感じている

●感染者が出ても誰からも守ってもらえないという不安がある

と言った意見がありました。

 

感染症対策について、“むすびえ”のコメントで

「政策化されていないこども食堂のような取り組みには明確なガイドラインがありません。ゆえに感染症対策をどこまで徹底するのかという苦しみを運営者に突き付けています。わからないから休止なのか、わからないながらも再開なのか、一見正反対の意見ですが『わからなさ』に対する悩みは共通です」

と述べています。

まさに我々運営者の悩みと不安を言い当てている言葉です。クラスターがもし発生すれば全て運営側の責任です。そう考えると恐ろしくなることもあります。ただし、対策にあまりに神経質になりすぎてピリピリすると、敏感に感じ取る子ども達に恐怖感を与えかねません。これではこども食堂の根っこが揺らいでしまいます。

 

また「お弁当」配布にしてから通常開催に比べ、参加人数がかなり増えた、という意見がありました。当ほっとキッチンでも、調理・会食を休止、学習支援とフードパントリ―に切り替えたところ、新たな参加者やフードパントリー希望者が増えてきました。ある意味で掘り起こしに繋がった、またこども食堂へのニーズが変化してきているとも言えそうです。

 

このように全国のこども食堂の運営者は、不安を抱えつつ試行錯誤しながら何とか頑張っています。子ども達が望んで喜んで来てくれる場所だからこそ、辞めるわけに行きません。こういう時代であるが故に、もう一度人と人との繋がり、「子どもは地域で育てる」というこども食堂を立ち上げる際に目標として掲げた想いをかみ締め、もうひと頑張り、踏ん張っていくつもりです。

 

どうぞ、皆さん応援してください。よろしくお願いいたします。

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長野市で中高生・若者(10代)を対象としたこども食堂を運営しています。

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