まいぷれ長野の少し役立つコラム

私事で恐縮ですが、デンマークに住んでいる息子一家に会いに行ってきました。8歳と5歳の男の子がいます。新学期は8月なので、今度小学2年と年長になります。デンマークではどんな教育が行われているのか興味があったので、今回は簡単ですがその報告です。
子どもたちはコペンハーゲンのインターナショナルスクール(バカロレア教育→google検索)に通っています。授業の一例ですが、エッグドロップの実験を6歳の子ども達に行わせます。大人と違って簡単なものですが、一人ひとりに箱が渡され、その中に生卵を入れて自分なりに割れない様に詰め物を工夫し、2階から落とす実験です。「人から教わるのではなく自分で考える」教育です。
デンマークでは公立の場合、大学まで教育費は無料。子ども達はインターナショナルスクールなので(幼稚園から高校まで)教育費はかかります。授業料は高いようです。1クラス12、3人。担任が2人。入学当初は言葉がわからず、子どもなりに辛い思いをし、夜泣きしていたようですが、担任の先生がとても良い先生で今は楽しく通っています。中には言葉の壁で不登校になる子もいるそうです。子どもはすぐ慣れるから大丈夫!という人もいますが、子どもは子どもなりにストレスを抱えるようです。今は夏休みで2カ月学校はありません。そして、なんと平日も長期休みも宿題は無し。多分公立学校も同じだと思います。日本ではちょっと考えられませんね。
インターナショナルスクールは、建物がとてもモダンで、前にグリーンのとても鮮やかな芝生のサッカーコートが3面ありました。また、公共施設だと思いますが、アイスホッケー場があり一年中使えて、見学に行った時も子ども達がアイスホッケーをやっていました。子ども達は、いろんなスポーツを体験でき、参加もしていますが、いわゆる学習塾ではありません。体を動かしてスポーツを楽しみ仲間を作る、そんなスポーツ体験です。街で「ハーイ」と大声で声をかけてきた子がいました。アイスホッケーの仲間だそうです。

アイスホッケー場

サッカーコート
教育費が無料なので、教育格差がほとんど無さそうです。ただし、所得税が50%、消費税が25%、物価はとても高く、日本の2~3倍。生活は決して楽ではないかもしれませんが、異議を唱える人はいないそうです。むしろ気持ちの余裕さえ感じられます。
また、職業の貴賤はなく、所得格差はあるが弁護士も建設作業員も同じという認識だとか。総じて、デンマーク人は穏やかと言われています。こんな逸話があります。電気工事を頼んだところ、当日朝「子どもが熱を出した」と言ってキャンセルされたが、もし自分も同じ立場になったら仕事を休むので、お互い様と思ったそうです。こんなことが日常茶飯事のようです。また会社内でのヒエラルキーもほとんどなく、入社2年目の社員が上司や先輩を通り越して、直接社長に自分のアイデアを発信することが出来、良ければ採用されるそうです。上司から「聞いてない!」と咎められることもなく、また忖度もない、実に穏やかな社会のようです。
住宅街にはフェンスに囲まれた子どもが遊ぶ公園が在ります。平日の夕方でしたが、お父さんお母さん数人が、そこで子ども達と遊んでいました。多分仕事が定時で終わり、夕方子ども達と遊んでいるのでしょう。そんな光景を見ていると、時間がゆっくり流れているな~と感じました。デンマークはストレスが無い社会だそうです。
また、医療費はすべて無料。かかりつけ医制度で、まず体調が悪くなるとかかりつけ医の予約を取りますが、緊急でない限り何か月も先になる。子どもの場合、いつ高熱を出すかわからないので、日本のように、熱を出したらすぐ医者に連れて行って診察してもらうことは大変なようです。その点は日本の制度の方が安心です。
全体的に見て、社会全体がゆったり動いているという印象です。幸福度ランキング2位、国際競争力3位。日本は幸福度ランキング51位 、国際競争力38位(注:出典下記参照)。
大人がどう生きて生活を楽しんでいるかが子どもに直に反映されているような気がしてなりません。子どもの居場所は必要で、社会全体で守っていくべきことですが、それと同時に身近な大人がいかにゆとりをもって生活しているかが重要だと感じました。
日本では、2003年に少子化対策の一環として「次世代育成支援対策推進法」を施行され、2014年に改正されました。2007年には「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」及び 「仕事と生活の調和推進のための行動指針」が策定されました。また「くるみんマーク」が制定され少子化対策・子育て支援に活用されています。
しかし、日本の相対的貧困率は2023年発表で15.4%、先進国では高い数字です。昨年こども家庭庁が発足。子どもの問題が大きく取り上げられるようになり、その対策も講じられるようになってきています。しかし、デンマークのように子どもを含めて幸福度が高い生活になるためにはまだまだ足りません。私たち一人ひとりがもっと子どもの問題に関心をもち、他人事ではなく本気で向き合っていかなければ、次世代を担う子どもたちの将来は暗雲が立ち込めてしまいそうです。そして私たち大人も余裕のある生活を(心の持ち方)目指さなければ、子どもたちの幸福に繋がらないと考えています。
最後に一つだけ。コペンハーゲンの街中で機関銃を肩から下げた複数の兵士が建物の前で警備していました。イスラエルとウクライナ関係の建物だそうです。国際情勢においては、決して余談が許さない状況下であることを最後に付け加えておきます。
出展:
世界幸福度:国連持続可能な開発ソリューションネットワーク(UN Sustainable Development Solutions Network、以下略称のSDSNという。世界幸福度報告における幸福度の評価は、各国・地域の人々に「人生に対する評価」について質問し、その回答に基づいて行われます。具体的には、「自分にとって最高の人生を10」「自分にとって最悪の人生を0」として、0から10までの11段階の点数で自分の人生を評価してもらい、その評価から各国・地域の幸福度を算出しています。したがって、世界幸福度報告における幸福度とは、各国・地域の人々が「どれだけ自分の人生に満足しているかの程度」と考えることができます。
国際競争力:IMD(International Institute for Management Development:国際経営開発研究所)2024/7/12 更新
※いずれも、セカイハブ編集部HP掲載から引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
長野市で中高生・若者(10代)を対象としたこども食堂を運営しています。
こども食堂への疑問・質問を受け付けていますのでお気軽にどうぞ♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この記事に関するキーワード
長野市大字鶴賀上千歳町1413-2
[ 英会話教室 ]
ながでん市役所前駅からスグ! 楽しく学べる英会話教室です!
長野市中御所岡田町3-2中沢ビル6階
[ イベント・レンタルスペース/負動産活用支援/就職・創業支援 ]
長野市でビジネスする人が集まるコミュニティスペース
長野市大字南長野北石堂町
[ こども食堂(中高生・若者対象) ]
子どもも大人も思わずニコッ! 食事には不思議な力があるんです
長野市吉田1-17-27
[ 学習塾 ]
講師1人に対して生徒2人「徹底個別指導」の学習塾です