地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、長野の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

長野の地域情報サイト「まいぷれ」長野市

まいぷれ長野の少し役立つコラム

こども食堂のおばちゃんのコラム

30年間子供たちに無償で手料理を振る舞い続ける“ばっちゃん”のお話

今全国に広がり大きなうねりとなっているこども食堂。その原型ともいえる方が30年も前から自宅で子供たちに温かい食事を無料で振る舞ってきました。今日はその方について話したいと思います。

 

昨年NHKで“ばっちゃん”という番組が放送されました。

広島で保護司を30年近く務められ多くの少年・少女を「出来立ての温かい食事」で支えてこられた中本忠子(ちかこ)さんです。御年81歳。

 

中本さんは「お腹を空かせて考えることは悪(あく)さ。イライラして何でもいいやと思ってしまう。満腹になると子供たちは気持ちが落ちつき、イライラしない、キレない。」とおしゃっています。

30年以上も無償で子供たちに温かい食事を振る舞う。すごい!の言葉しか浮かびません。でも、決して美談だけで語られることではないことも確かです。

 

なぜ続けられるのかという記者の問いに「私にもよくわからん。よくヒスを起こすんよ」。それでも続けられるのは喜びがあるから?と重ねて聞くと「ありゃせん。辛いことばっかり。感謝の気持ちを持てと子供たちに言うんよ。ドブに捨てりゃドブンと音がする。お前たちにしてやることは音もなし、感謝の言葉もない。誠意を見せろと言うんよ。何とか言え、と言うとどう言うん?と尋ねてくる。有難うくらい言えというと、有難うって言えばいいん?“有難う”といいよる。」と苦笑されていました。

 

それでもなぜ続けられるのかと再度問うと「子供から面と向かって助けてって言われたことがない人にはわからないんじゃないの」。

 

現在中本さんは、月に2日広島市の公民館で「食べて語ろう会」を開催しています。ご自身が高齢になり、子供たちを支える活動を地域の人々に引き継いでもらうためだそうです。1人で始められた子供の居場所づくり。子供たちへの視線は無償の愛情があればこそのものだと思います。

 

最後に、中本さんの原点になっているお父上の言葉で締めくくります。

 

人間の優しさって言うのは見返りを求めたらいけない。見返りを求めるのは優しさじゃない

輪っと集まれ!中高生・若者ほっとキッチン・無料学習塾

こども食堂(中高生・若者対象)

子どもも大人も思わずニコッ! 食事には不思議な力があるんです

長野市南県町688-2 長野県連合婦人会館2階(事務局)

PICK UP 長野のお店 ~学ぶ・スクール~