まいぷれ長野の少し役立つコラム
今年4月、中高生・若者版こども食堂【輪っと集まれ!中高生・若者ほっとキッチン・無料学習塾】は開催36回となります。当初、思春期の中高生や若者が来てくれるかと気を揉みましたが、何とか2年続けることができました。
この中高生・若者版こども食堂は、小さな子どもたちが集まるこども食堂とは若干目的が異なります。近い将来、親から独立し、一人で歩んでいかなければならない中高生・若者たち。社会人としての第1歩を踏み出す時、何を糧にするのか真剣に考えていかなければなりません。そしてそれは様々な場所と人と経験が土台となることは間違いありません。その一端を担えることを目指してほっとキッチンはここまで来ました。
2年前、ほっとキッチンを始めるにあたって3つの目標をたてました。
1.生きる力を育む~料理の仕方を覚えて自分で調理できるようになる
2.地域の大人と食卓を囲みコミュニケーションを図り、一人ぼっちではないことを実感し、自己肯定感を養う
3.学習支援または人の気配を感じながら、学校でも家庭でもない第3の居場所作として、自分の時間を楽しむ
この3つです。
2年前から【長野の子ども白書】に原稿を書かせていただいています。今回寄稿するにあたり、この2年間参加してくれた中高生・若者、ベトナムの若者が何を考え何を感じたか文章に起こしてもらいました。題は「ほっとキッチンに参加して変わったことは何?」です。今回その一部を抜粋しここに掲載します(詳しくは、5月に発行される【長野の子ども白書】をご覧ください)。
私はベトナム人です。日本に来て6ヶ月間ぐらいです。1ヶ月目は家族と友だちがいないので、私はとても寂しいし、家族を思い出しました。ですがほっとキッチンに参加してから日本人と友達になれて楽しいです。日本に長期間住む気持ちが出ました。困ったことがある時は聞くことができてアドバイスをもらえます。ほっとキッチンはボランティアや日本語勉強会や料理学習会など色々な活動を行なっています。その活動のおかげで、私は日本人と日本の文化が少しずつ分かるようになりました。私たちを参加させて頂き喜んでいます。ありがとうございます。
ほっとキッチンに行くと、よくほめられます。じゃが芋を切るのが上手とか、アルミホイルで人の形を作っただけでほめられた事もあります。すごくうれしかったです。
私は良く自分に自信をなくすことがあります。周りの子と自分を比べて嫌になります。でもそんな時、ほっとキッチンの人たちを思いうかべて、私をほめてくれる人はたくさんいるんだと自分の自信にしています。
ベトナムの人とはじめて話したのがほっとキッチンでした。今では、ベトナム人の友達もできて楽しいです。実際に話してみると、すごく気づかいが出きて優しい人達なんだと分かりました。
僕がほっとキッチンに参加し始めてから変わったことが2つあります。
1つ目は料理についてです。様々な料理や調味料の使い方などを知ることができ、料理の腕も知識も少しづつ身についてきました。この先、独り立ちした時に向けてこれからも勉強していきたいです。
2つ目は人とのコミュニケーションについてです。僕は人見知りな性格で、人との関わりも少なく生きてきました。ほっとキッチンの方は皆気さくに話かけてくれて、すぐに打ち解けることが出来ました。人と関わる自信に繋がり、今では関わりを持つ人がとても増え、様々な催し物にも積極的に参加できるようになりました。僕はほっとキッチンを通じて色々成長できたように感じます。
以上のように、三人三様のほっとキッチンへの想いを綴ってくれました。ほんの少しだけ、私たちの想いが彼らに通じたような気がしています。これからも気負わず、派手さを求めず続けていこうと思っています。
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長野市で中高生・若者(10代)を対象としたこども食堂を運営しています。
こども食堂への疑問・質問を受け付けていますのでお気軽にどうぞ♪
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