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まいぷれ長野の少し役立つコラム

こども食堂のおばちゃんのコラム

こども食堂が抱えている問題、一緒に考えてみませんか?

画像:TicTac/写真AC

北信こども食堂ネットワークでは、11月21日に第9回目の勉強会を開催しました。

 

今回集まったのは、3年以上前にこども食堂を始め、コロナ禍になってからは形を変えながらも何とか活動を続けている4食堂と書面参加の2食堂の計6食堂です。更に、民生主任児童委員さん、県こども支援委員会の方たち、そして埋橋県議に出席していただきました。

 

25日からの県議会で意見を出していただこうと、各食堂の現状と困り事、行政への要望を中心に約2時間たっぷり話し合いました。

 

今回は、勉強会で出された意見について報告します。

1.こども食堂の現状

コロナ禍になってから会食形式は控えて弁当配布に切り替えたところ、家族全員分を持ち帰るため、これまでの約2倍近い弁当を用意しなければならず、経費がかさむようになった。特にこれまで必要なかった弁当容器の費用が嵩み、工夫しながらやり繰りしている状態。こうした窮状を行政にわかってもらいたい。

 

また、食材配布に切り替えたという食堂は、コロナ前より倍近い家庭が集まるようになった。食材等は様々な法人や個人から寄附してもらえるのだが、必ずしも欲しい食材ばかりではない。

 

皆さんに喜んでもらえるのが何よりの励みになるので、地元のスーパーと連携し、必要な食材を分けてもらうとか、何か工夫はできないだろうか。お米、新鮮な野菜、菓子類、カップヌードルやレトルト食品等が大変人気だ。

2.困難を抱えている子どもたち

コロナ禍で困窮家庭が増えているはずで、何とかアクセスして食堂に来て欲しいが、中々情報が行き届かない。学校が一番把握していると思われるが、個人情報の壁があり周知できない。

 

こうした悩みについて、認証制等を導入し、認証が下りた団体に限り情報を共有できるという取り組みができないだろうか。

3.施設の利用について

公共施設使用は、運営管理者によって使用制限が違う。調理・会食がOKなところと、調理は良いが会食はダメというところがある。食器使用不可、持ち込みならOKという施設もある。よって開催できる食堂とできない食堂が出てきている。統一してもらえないだろうか。

4.厚労省の支援対象児童見守り強化事業について

令和2年厚労省から「支援対象児童等見守り強化事業」が発表された。

 

「子供の貧困の解消を目指し、子ども食堂・子ども宅食・フードバンクへの支援、地域における居場所作り、見守り支援等を推進する」と明記されている。

 

令和3年7月事業実施状況(交付申請)で、全国39都道府県、102市区町、230ヶ所が事業実施の交付申請を行なっている。残念ながら長野県は富士見町のみである。長野県の市町村で行政が音頭を取り、各方面と連携しながら実施できないだろうか。

5.何のためのこども食堂か、目的が曖昧な団体が増えている。

長野県で初めてこども食堂が出来たのが2016年1月。その後どんどん増えて、現在北信地域だけでも40ヶ所近くあるようだ。

 

当初開設した食堂は、困難を抱える子ども・孤食で寂しい思いをしている子どもの為に、純粋なボランティア精神で立ち上げた。

 

しかし最近は、売名行為、寄付金、支援金を得ることが優先と思われる食堂が出始めているという噂がある。また子どものための活動であるからと、一般の人から顰蹙(ひんしゅく)を買うような行動があると指摘された。

 

真面目に活動している食堂にとってこうした不評は大変辛い。

 

食材をいただいている法人から、子どもの写真の提出を求められているが、何処でどのように使用されるのか不安である。日頃お世話になっているので、断りづらいというジレンマがある。

6.ヤングケアラーについて

県こども支援委員会の委員で社会福祉士の曲渕氏より、ヤングケアラーの現状について簡単な説明があった。

 

小学校高学年以上になると実際にこうした児童が出てくる可能性が高まる。こども食堂もこうした問題を抱えている子がいないか、注意深く見守らなければならない。そして関係機関と密接な連携が必要となるだろう。今後この問題を注視していかなければならない。

 

※ヤングケアラーとは(厚労省サイト)

以上のように、様々な意見と要望が寄せられました。

 

皆さんとても真剣な面持ちで語り合い、埋橋県議は一生懸命我々の意見に耳を傾け、メモを取っていらっしゃいました。少しでも良い方向に向かっていくように祈らずにはいられません。

 

今後埋橋県議の力をお借りしながら、行政との連携を深めつつ、子どもたちの笑顔を守るために一丸となって前進していこうと皆で誓い合い、散会となりました。

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