性教育のお話～その３

皆さん、こんにちは。朝晩の暑さが和らぎ、久しぶりに窓を開けて就寝した朝方、外から虫の音が聞こえ、確実に季節は進んでいるんだ……、と寝ぼけ眼で感じました。つい先頃までは、カエルの鳴き声が煩いほどだったのに。今年は短い夏でしたね。ただ、そうは言ってもまだまだ残暑は続きそうですが……。

前回、『お家で性教育』と言うお題でお伝えさせて頂いた（その１、その２）のですが、ちょっとその後のお話をさせていただこうかなと思います。

夏休み前に、いくつかの中学で性教育をさせてもらう機会がありました。その後、生徒さんが感想を書いて送ってくれて感想を読んでいると、お伝えしたい事が心に残っているようで本当によかったなと感じました。しかし、「お母さんに生理のことを相談したいけどはずかしくて相談できない」「生理痛が痛くて、夜も横になって休めない日があるけど親には相談できない」という事が何人かの生徒さんから寄せられました。

思春期のお子さんが、自分の生理のことを相談するのは中々難しいかなぁと思います。ただその反面、保護者の方、特にお母さんもなんとなく心配でも思春期の子どもに性のことを切り出すのは難しいだろうなぁと想像できます。確かに、お母さん同士でお話していても、心配だけど自分からは話せないと言うお母さんが多いです。

日本は、性の話はタブーといった文化があります。子どもの頃、母に性に関する質問をしたところ「おばあちゃんに聞いて」と言われた覚えがあります。きっと、今の親御さんたちもそんなふうに育ってきたので、自分も親としてどう伝えれば良いか分からないんだと思います。

だからこそ、小さい時から少しずつ性の話をしていくと、お子さんも親御さんもハードルは低くなるのかなぁと思います。思春期の頃は、お子さん側から相談していくのは難しいかもしれないですが、「あなたのことがとても大切だから、いつでも相談してね」と言うメッセージを送っておくと話しやすいかもしれませんね。

性に関する事は、自分自身に関わってくる大切な事です。だからこそ、迷ったり悩んだときにいつでも相談できる大人がいると、俗説に惑わされる事なく安心できると思うのです。

今、性に関する絵本なども出ています。そこから入ると入りやすいかもしれませんね。どうか、お家でも性に関するお話してあげてくださいね。

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