まいぷれ長野の少し役立つコラム
8月初め、長野県教育委員会・県民文化部主催の政策対話「学校へ行くことが難しい子どもたちへの支援について」が開催されました。どんな話が聞けるのか、こども食堂に生かせることがあるか、興味があったのでちょっとのぞいてきました。堅苦しい内容もありましたが、かみ砕いて私なりに感じたことを書いてみます。
平成28年度12月に公布された教育機会確保法では、「不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の不登校児童生徒の状況に応じた必要な支援が行われるようにすること」(配布資料より抜粋)とうたっています。
つまり、学校以外の場で行われる多様な学びの場の必要性が明記されています。
教育機会確保法の公布から2年半。長野県ではどんな取り組みがなされ、どんな成果が出ているのかを知りたいとの思いから、政策対話に参加しました。
まず、県から不登校児童生徒の状況の説明があり、年々増加傾向にあることが挙げられました。平成29年度の調査では小学生706人、中学生1881人、在席比で小学生0.64%、中学生では3.19%に増加しています。実数では、中学生になると小学生の約2.7倍になります。在籍比ではなんと約5倍です。なぜ、中学生になると5倍の比率になるのでしょうか?
そのような状況の元、飯田市の取り組みや松本市の子どもの支援・相談スペース「はぐルッポ」での実情が報告されました。両者に共通していることは、子どもの学びと居場所作りは、学校・行政・家庭に加え、地域が一役を担っていることです。
ただ、地域と言っても様々な考えの人がいますから、理解と連携を得るのは一番難しいかもしれません。ただし、連携できればこれほど心強いことはないと思います。
報告の中で、気になったことがありました。日本財団が長野県の調査をした結果、出された見解です。県民性として学校への信頼度がとても強い。だから、学校へ行けなくなったことに対しての罪悪感が、他県に比べ非常に高い。親も戦っているが、肝心の現場の先生の意識が低いというギャップ、登校することが良いという意識が前提にあるためだろうと結論づけています。
また参加者から様々な意見が出ました。この先どうなるのだろうという不安があり、保護者支援も必要であること、中間教室と学校との連携がまだ少ないこと、不登校は問題行動ではないということを前面に出して欲しいということ、学校復帰がすべてではなく、その子にあった学びの場の増加など。
子どもの将来設計をする中で、多様な価値観で社会は生きていける。それを実感できるように様々な大人との出会いや学びが必要ではないか。様々な生き方があると気づいてもらうことも、大人ができることではないか。
このように、様々な報告や意見が出た中で、では「中高生・若者ほっとキッチン」は何ができるか、どんな役割を担えるかを考えてみました。そう考えると当てはまることが多いな~と思います。つまり、様々な大人たちが子ども・若者のためにと集っています。20代~70代まで老若男女問わずです。子ども・若者の数より大人の数の方が多いことがほとんどです。教育関係の方もいれば、全く無関係の方もいます。多種多様で価値観も異なりますが共通しているのは、子ども・若者のために何かできることはないか?です。
また、ほっとキッチンでは毎回、ベトナムの若者数名が参加しています。前回はそばサラダを作り、トッピングでトマトを乗せたところ、生のトマトを食べる習慣がなく、煮て食べるとのことで、皿の隅にはじいてしまいました。日本では逆で、煮るより生で食べる機会の方が多いですよね。こうした習慣は共に食卓を囲んでみないとわからないことです。
微力ではありますが、こうした体験を通して、いろいろな人がいて、いろいろな生活があるということを実感できる場となっています。月2回の開催ですが、ほっとキッチンがほんの少しでも不登校の子どもたちのお役に立てるのではないか…と感じています。是非一度ほっとキッチンに足を運んでみてください。
親子参加歓迎します!!
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長野市で中高生・若者(10代)を対象としたこども食堂を運営しています。
こども食堂への疑問・質問を受け付けていますのでお気軽にどうぞ♪
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