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まいぷれ長野の少し役立つコラム

こども食堂のおばちゃんのコラム

国連「子ども権利条約」って知っていますか?

先日「子どもの権利条約第31条」の勉強会がありました。増山均先生(前早稲田大学教授)に概要をお話いただきました。権利条約第31条と聞くとなんだか堅苦しくて何それ?!と敬遠しがちですが、以下条文を頑張って書いてみます。「1、締約国は、子どもが休息しかつ余暇を持つ権利、その年齢にふさわしい遊びおよびレクリエーション的活動を行う権利、ならびに文化的生活および芸術に自由に参加する権利を認める。2、締約国は子どもが文化的および芸術的生活に十分に参加する権利を尊重しかつ促進しならびに文化的、芸術的、レクリエーション的および余暇活動のための適当かつ平等な機会の提供を奨励する。」

 

法律用語はわざとわかりにくく書いてあるのでは?と勘ぐってしましますが、要はこういうこと。子どもは大人の思惑に左右されず、自由に休息したり遊んだり文化や芸術に触れたりしていいんだよ!大人はその権利を守らなければいけないよ!ということと私は解釈しています。

 

増山先生のお話の中で、2点心に残ったことを今日はお話してみようと思います。

「子ども権利条約」で一番重要なことは「遊び」を重視するべきというお話でした。では、「遊びとはなにか」という問題が出てきます。大きく分けて、大人から与えられた「遊び」と子ども自らが編み出した「あそび」の2つあります。こんな事例をお話しくださいました。大人たちが子どものために一生懸命遊びの計画・準備し、子どもたちも大喜びで遊んだので良かった!良かった!と満足した。でも終了後、子どもから「もう遊んでもいい?」と言われびっくりした、大人が計画したものは子どもにとって「あそび」ではなかったと初めて気が付いた、というものでした。子どもたちが言う「あそび」とは、自分たちが自由に考え組み立てるものであって、決して大人たちから押しつけられるものではない。何もしないというあそびもある、子どもたちにとって自由に動きまわることこそ「あそび」なんだというのです。

 

もう一つ。「子供、子ども、こども」という言葉と文字の意味です。子供とは、国や企業がもつ子供観です。つまり大人が作った子供像のイメージに当てはめようとするもの。「子ども、こども」は大人が作り上げた子供の概念から外して、あるがままの「こども」、いろいろな子どもがいていいと言う事です。遊びを通して「こども」は育つもの。力の源とも言えると思います。大人が子どものために何ができるだろうか・・と考えても、それは「子供のため」になっていないだろうか・・。常に念頭に入れて置かなければなりません。

 

最後に、子どもにとって5つの育がとても大事だという話をしてくださいました。

1. 養育 ~安心して命と権利が守られる

2. 教育 ~学び、理解し、成長する

3. 遊育 ~ゆっくり休み、楽しむ

4. 甦育 ~つまずき失敗しても立ち直る

5. 治育 ~子どもの参加権、自ら治める権利です。

 

昨今、こどもを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。変わらないこと、変えてはならないことこそが、「子どもの権利条約」に明記されています。これは子どもが成長して大人になっていく根源だからです。難しいことではなく当たり前のことです。だからこそ、再度自ら問い直していかなければならないと強く感じました。

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