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まいぷれ長野の少し役立つコラム

こども食堂のおばちゃんのコラム

「長野のこども白書」を読んで考えたこと パート2

不登校の半歩先~不登校経験者の作る居場所~

前回は、子ども時代に虐待に遭われた方のお話について思いを綴ってみました。今回も「長野のこども白書」に掲載されている「不登校の半歩先~不登校経験者の作る居場所~」(P30~)について考えてみたいと思います。

 

執筆者の方は小学校から高校まで不登校を経験し、大人となった現在、今まさに苦しんでいる子どもたちの相談役として活躍していらっしゃるそうです。

 

著作を読んで私なりに考えてみました。一つ目は、今の学校では選択肢が少なく、選ばないという選択肢がない、または選んでいるふりをしているだけと語っています。私たち昭和世代から見れば、以前に比べ自由意思で選択できる機会が増えているのではと漠然と思っていましたが、決してそうではないことがわかりました。ひょっとすると私たちが育った時代より社会全体が複雑化して、むしろ窮屈になっているのかもしれません。

 

そしてもう一つ、「誰かに認めてほしかった。そして生きるとはどういうことなのか、どうすれば生きていけるのかを学びたかった」と綴っています。私なりに読み解くと「誰かに認めてもらうこと」とは、生存そのものを大きな暖かさで包み込んでもらうことに他ならないと思います。これが生きていく上での最大の糧であり根本であると考えます。自分が自分らしく居られる「居場所」が自分にはある、そして1人の人間として互いに尊重しあえる関係があるという安心感があれば、人は生きていけると信じています。

 

私達こども食堂を運営している者たちは、決して専門家ではありませんが、子どもたちを取り巻く現代の環境にこれでいいのだろうかと常に問いかけています。どこにでもいるただのおばちゃん・おじちゃんです。スマホだ、SNSだと言われてもようやくできるくらいの知識しかありません。でも昔からの知恵と経験と人情には誰にも負けません。そして何より自身の子育てを通して反省する点、自慢できる点という引き出しをいっぱい持っています。居場所の一つの選択肢として、地域こども食堂そして中高生・若者ほっとキッチンに来てみませんか。

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こども食堂(中高生・若者対象)

子どもも大人も思わずニコッ! 食事には不思議な力があるんです

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