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こども食堂のおばちゃんのコラム

長野こども白書~虐待された経験から考える社会の在り方~を読んで

先月「長野のこども白書2018」が刊行されました。今日はその中からとても考えさせられた記事を取り上げたいと思います。表題は「元被虐待児だけど何か質問ある?~虐待された経験から考える社会の在り方」(P124)です。

最近、親から虐待を受け死亡したというニュースが頻繁に流れてきます。死亡事件だからニュースになるのだと推察されますが、声を上げられない虐待はおそらくおびただしい数字になるのではないでしょうか。しかし、虐待された子どもの心の叫びに実際に触れる機会はほとんどありません。そうした意味でもとても貴重な記事だと思いました。

 

親はもちろんのこと、学校や児童相談所も助けてくれるところではないと、小学生時代直感で感じ取ってしまったことの絶望。誰かを責めるのではなく、自分が悪い子だからとその絶望のまま日々を送る。助けてほしいと思っても声に出して言えない、さらに本人の意思で隠そうとする。これらが生の声であり、そして小さな子どもの心の奥底から振り絞って出てくる言葉であるからこそ、事の重大さに圧倒されました。

 

それでも、自分の「存在」を本気で認めてくれる人に出会い、心が救われたと言います。その後の人生に大切な指針を見出せたそうです。そして最後に、虐待を受けていると思われる子と接する際には、よく観察し、話を聞き理解すること、その子の存在を認めることが一番大切だと記されていました。子どもは「自分を認めてくれる大人がいる」と感じることで救われ、問題解決に近づく大きな一歩になると締めくくられました。

 

子どもの虐待について、メディアで報じられる度に悲惨さと子どもの健気さに胸を締め付けられる思いでした。私たち大人は、子どもにきちんと向き合い、そして丸ごと抱きしめる、すべての子に対して「生まれてきてくれてありがとう。生きててくれてありがとう」と感謝の気持ちを持ち続けることこそが、子ども守る第1歩だと私なりに感じ取りました。

 

最後に、ご自身の辛い体験を記事にしてくださった執筆者に心より敬意を表したいと思います。

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