新学期を迎えた君たちへ

コロナ禍が始まってから2年がたちました。この間、学校生活も家庭や地域での生活も制限ばかりで、なかなか思うように動けない日々が続きました。なんだかやる気が起きない、イライラするなんて事ありませんか？

そんな中、新学期が始まりました。まん延防止等重点措置も解除され、少しですがコロナ前の生活が戻りつつあります。でもまだまだ予断は禁物。未だに毎日多くの感染者が報告され、気が抜けません。

本来なら新学期は不安と期待が入り混じっている時期ですよね。進学・進級で新しいお友達や後輩と出会える季節でもあります。でも、なかなか思うように活動できず、今年こそは！と期待しつつ、コロナが心の中にいつも影を落としている。それを考えると思いっきり笑ったり友だちとおしゃべりができません。周りの視線も気になるし。

もし、君たちが不安な気持ちでいっぱいなら、中高生・若者ほっとキッチン・無料学習塾に来てみませんか？　昨年は一度も休まず開催しました。会場は中部公民館第5地区分館、毎月第2・4土曜日10時半～12時でやってます。

勉強を教えてくれる先生がいたり、将棋を指したり、ギターを弾いたりと気ままに過ごしている仲間もいます。別の部屋では、ベトナムの人に日本語を教えています。最近は、日本の若者たちが、ベトナムの人たちからベトナム語を教えてもらう試みも始めました。まん延防止等重点措置発令の時は、公民館の北側にあるJA広場とロビーを借り、必ず開催してきました。

いろいろな大人や中高生・若者が集っていて、気ままに土曜のひとときを過ごしています。参加の中高生・若者は、皆最初は一人でちょっと不安げでしたが、勇気を持って毎回参加してくれました。少しづつ話始めて、いつの間にか誰とでも仲良く話が出来るようになりました。

誰も咎める大人はいません。ほっとキッチンで仲良くなった中高生・若者同士、メールアドレスの交換をして、ほっとキッチンの無い日はメールで情報交換もしているようです。皆ほっとキッチンで知り合った仲間です。学校も学年も住む地域も違うけど、いつの間にか仲間になり楽しそうです。誰が仕掛けた訳でもないのに。普段あまり仲間作りが得意で無い若者達です。でもほっとキッチンでは会話が弾んでいます。

そして、その若者たちの様子を楽しそうに見守っているおじちゃん・おばちゃん達。家族でもない、先生でもない、地域のどこにでもいる大人です。他人だからこそ何でも話せる気楽さがあります。皆、君たちの言葉に耳を傾け、真剣に聴いてくれます。そして無条件で包んでくれる暖かさ・優しさがあります。学校や家庭とは違う何かを見つけられます。

へ～そうなんだ、ちょっと面白そう！と思ったら、是非勇気を出して参加してみませんか。中高生・若者、ベトナム人とお友達になれます。そして意外な大人に出会えるかも。参加の中高校生が、「ほっとキッチンは私の居場所！」と語ってくれました。

帰る時は温かい炊き込みご飯のお弁当と食材を配ります。そして「またね！」と言ってお互い笑顔の再開の約束をします。

コロナ禍だからこそ、互いの顔を直に見て、目を見て、元気なことを喜び合います。そして直接会って触れ合うことがどんなに心温まるか是非感じ取ってください。

もし不安な気持ちでいっぱいだったら、ほっとキッチンに是非来てください。仲間ができて、笑顔になってまた頑張ろうと思えるようになるはずですから。

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長野市で中高生・若者（10代）を対象としたこども食堂を運営しています。

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