まいぷれ長野の少し役立つコラム
普段は箱の中に飯椀、汁椀、お皿、箸、湯飲みが収納されています。
蓋を開け、裏返してお膳にします。その上にご飯、味噌汁、揚げ物、煮物、あえ物、漬物そして箸置きの上に箸をおきます。
皆さん、箱膳って知っていますか?
各自の食器を箱の中にしまい、食事ごとに箱から出して使います。
昭和初期まで広く普及していましたが、ちゃぶ台やテーブルが登場してから、だんだん使われなくなりました。
箱の中に飯椀、汁椀、皿、箸、湯飲み、布巾の一式が収納されています。食事以外の時は、箱の中に食器をしまい、その箱を部屋の片隅に重ねて置けるので、部屋を有効に使える。昔の人の知恵ですね。
信州こども食堂では昨年5月に引き続き、第2回目を2月17日に食育の一環として、【四方気の会※】の皆さんにお願いして箱膳を行いました。冬野菜をふんだんに使ったメニューです。
※箱膳を使って食文化を伝える活動に取り組んでいます
まず部屋に入るところから教えていただきました。
靴の脱ぎ方、和室の入り方、畳部屋の歩き方です。次にお膳の前に座り、食器の並べ方を教えていただきました。右に汁椀、左に飯椀、その間に漬物、そして揚げ物、煮物、あえ物と置きます。
正しいお箸の持ち方を教えていただいた後、食事となります。今日食事ができることに感謝の気持ちをこめて「いただきます。」をします。
おかわりをするときは、茶碗にひと口分ご飯を残してお願いするそうです。これは「家を絶やさない」、「まだ食べてますよ」といった意味があるんだとか。
最後に漬物を一切れ残し、茶碗に白湯を1/3ほど注ぎ、白湯と漬物で茶碗の中をきれいにし、最後にその白湯と漬物をいただき終了となります。
こうすると、食器洗いがとても楽になりますよね。これも昔の人の生活の知恵ですね。
子供たちは四方気の会の方のお話に行儀よく真剣に耳を傾け、昔の人々の食生活に触れながら美味しく完食しました。お母さんたちは口々に「日本人として忘れてはならない大事な作法ですね」とにこやかに感想を述べてくれました。日本の文化に触れた1日となりました。
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子どもも大人も思わずニコッ! 食事には不思議な力があるんです
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