読書の秋～子どもの想像力を育む

食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、みなさんはどんな秋をお過ごしですか？

読書の秋といえば、わが園の1、2歳児さんは絵本を見る事が大好きで、お気に入りの絵本を友だちや保育者と一緒に見て楽しんでいます。今のブームは恐竜です。園にある恐竜の図鑑を見て「これ、何の恐竜？」などと保育者に質問しながら繰り返し見ています。図鑑を見ている子どもたちの目はキラキラしていて、本当に楽しそうです。一緒に見ている私も楽しくて、嬉しい気持ちになります。

子どもたちと図鑑を見ながら、自分の幼い頃を思い出します。わが家には、動物・花・乗り物などさまざまな図鑑がありました。何故そんなにたくさんあったのかは謎なのですが、私は図鑑が大好きでした。図鑑を見ることで、新しいことを知る楽しさなど、自分の世界が広がるようで嬉しかったのを憶えています。

本を見て、“これは、何だろう？”　“どうなってるの？”と考えたり、発見したりすることで、子どもたちの想像力を育むことにも繋がっていきます。私が図鑑を見て幼い頃に感じた気持ちを、様々な本に触れることで、子どもたちにも感じてほしいと思っています。その為にも自由に本を手に取り、見たり読んだり出来る環境を大切にしたいと思います。また、赤ちゃんが本棚から絵本を沢山出して楽しんでいる姿を目にすることがありますが、それは絵本に興味を示していて、触り心地や視覚から絵本を取り入れている意味のある行動だと思っています。その行為を「ダメ」と決めつけず「楽しいね」と共感して欲しいなと思います。

読み聞かせも、読んであげなくちゃ！と気負わずに、そばで一緒に本を見て「何だろうね？」「面白いね！」と会話を弾ませるだけで、子どもは楽しい気持ちになります。また、集中して子どもが見ている時は、見守ることも大事にしたいですね。

本を選ぶ時にどんな物がいいか悩むこともあると思います。そんな時私は以下のようなことを考えながら選ぶようにしています。

・面白そうだな、読んであげたいな、と思う本

・子どもの好きな（興味がある）ものが描かれている本

・話題になっている本やロングセラーになっている本

・ジャンルを限らず、いろいろな分野の物を選んでみる

今の時代スマホで、漫画、小説、新聞なんでも読めてしまうとても便利な時代です。一人で読むにはそれでもいいのですが、お子さんと一緒に読むにはやはり、紙の本の匂いや触り心地を体感して、一緒に見る楽しさを味わって欲しいと思います。

改めてこの秋、子どもたちと一緒に本を読んでみよう！と思いました。

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