産後ケアを活用してみよう♪

みなさんは長野市の産後ケア事業についてご存知ですか？長野市にお住まいで、生後１才未満のお子さんとそのお母さんが対象となっており、長野市から助成を受けケアを受けることができるものです。Mom’s sunではこの産後ケア事業を利用していただき、産後デイケアを行なっています。（→長野市 産後ケア事業について）

Mom’s sunの産後デイケアでは、半日または１日、個室のお部屋でゆっくり過ごしてもらいながら、授乳指導や育児相談、乳房ケア、オイルマッサージ等のケアを行なっています。

初めてのお子さんの場合、未知の赤ちゃん、慣れない育児に大きな不安を抱えてしまいます。上のお子さんがいるお母さんでも、上の子の時とは違う育児に戸惑いを感じます。産後デイケアで過ごされる中で、不安や分からないことなどの話を聴きながら、お母さんにとっての授乳方法や育児について一緒に考えています。お母さんの不安などを少しでも小さくできるようにと思っています。

指導や相談が目的で利用されるお母さんもいらっしゃれば、リフレッシュや休息の目的で利用されるお母さんもいらっしゃいます。そういった場合は、赤ちゃんをお預かりし、お母さんに寝ていただいたり、お母さん1人の時間を自由に過ごしたりしていただいています。

「休んでもいいのかな？」と休むことに躊躇してしまうお母さんもいますが……休んで良いのです！むしろ休むべきだと思います。

女性の身体は妊娠から産後までに大きく変化します。そして、その一連の流れは命がけです。ただでさえ、身体に大きな負担がかかっていることに加えて、産後は頻回な授乳、おむつ交換、夜泣きなどで睡眠がままならなくなります。産後の生活は赤ちゃん中心になり、それまで当たり前にできていたこと、睡眠以外に食事やトイレなどの基本的な生活行動もお母さん自身のペースでできなくなります。育児に加えて家事もあります。また、精神的にも育児などに追いつめられたり、つらい思いを1人で抱え込んでしまったりするお母さんもいます。お母さんたちは心身ともに本当に疲れています。お母さんたちがしっかり休むこと、リフレッシュすることは必要なことなのです。

そして、このことをお母さん自身だけでなく、周囲にいる家族も理解しておく必要があります。妊娠、出産、育児はお母さん1人で行なっていくものではありません。ですが、核家族化、地域コミュニティの希薄化で人との関わりが減少しつつあります。男性の育児参加においてはシステム自体あるものの、実際のところ十分に機能しているとはいえません。また、今は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本当であれば得られるはずであったケアやサポート(例えば母親学級、立ち合い出産、里帰りなど)をお母さんたちが受けることが難しくなりました。産後うつ病の発症率も以前の倍以上に増えている恐れがあることも分かっています。お母さんたちの孤立は一層進んでいると思われます。

「赤ちゃんのために頑張らなくては」「弱音なんて吐いてはいけない」など、多少体調が悪くても気持ちを押し殺したり、否定しまうこともあるかと思います。けれど、そのままの状態を放っておくと限界がきてしまいます。もちろん、体調の不調に自分で気づけて支援を求められれば良いですが、自分で気が付けないことも多いので、周囲の家族や人々がお母さんと向き合い、協力したり、休息を促したりすることが大切です。

産後ケアを受けるのに特別な理由はいりません。私たちは、どのお母さんにとっても必要なケアだと思っています。産後ケアや産後ケア事業を知っていた方も、この機会に初めて知った方も、これからどんどん利用していただけたらと思います。

お母さんやご家族が前向きに育児や生活を送ることができるように少しでも力になれたら…そして、Mom’s sunがお母さんやご家族にとってもう一つの居場所になれたらと思っています。何かありましたら、気兼ねなくMom’s sunにご連絡くださいね。

産後ケアについて詳細はこちらのリンクをご覧ください

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