インターネットショッピングから偶然、長野市民会館の古いポストカードが入手できました！
1961年のオープン当時のものですので、状態はあまり良くないが、「落成記念」に作られたもので生産部数も少ない貴重なアイテムには間違いありません。また、カラー写真というのも60年前の物としては珍しいレアものでしょう。

正面玄関の屋根付近には写真では小さいですが「長野市民会館」の文字も確認できます。これは私達が学生だった平成時代には既に失われてしまっていたので、これもまた建設当時の市民会館にしか見られないものでした。

当時は正面玄関の大階段も野外劇場(演説など)の客席として設計されていたので、スロープや回るリング彫刻もなく、広々としていたのですね。

ポストカードには開館間もない頃の劇場風景もありました。まだ赤い絨毯は敷かれてなく、華やかというよりは質素な雰囲気ですね。壁面もコンクリート打ち放しですので、硬くてグレーは感じ…。
ステージの緞帳も千羽鶴の羽ばたきになる前ですので、学校のステージと変わらないワインレッド系の幕が付いていたのですね。唯一、音響版だけが「劇場ホール」という特別な雰囲気を醸し出しています。

最後にこれらの資料を元に紙工作で再現した「長野市民会館の復元模型」を紹介します。
平面的な写真では分かりにくいですが、凸凹のある正面ファサードの飾り格子や、広々とした「劇場ホール」の雰囲気は立体的にした方がより臨場感を感じられました。自作の模型ですが、自分達の目線を意識して撮影しています！

かつてこの長野市にあったのに、今となっては幻の劇場になってしまった「長野市民会館」。
その姿を後世まで伝えられるように、貴重な資料を集め、作品として表現しました。

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