長野市には以前、個性的なデザインと赤レンガ造りでレトロモダンを感じさせるお洒落な市民会館がありました。その階段を上がった玄関ファザードには、互い違いに組まれたPCブロックのステンドグラスが色とりどりに輝き、夕日が差し込むと、内側のホワイエ(ロビー)部分の床面に「千曲川のさざなみ」のように反射して揺らめく美しさがありました。

上を見上げると、金色に輝く「シャンデリア」があり、”劇場”という非日常な空間へ私達をいざなったのです。真紅の座席が連なる劇場内に入ると、千羽鶴が羽ばたくような豪華な緞帳があり、劇場の壁もまた玄関で見たPCブロックと合うようなデザインに設計されていて、凸凹したものが互い違いに突き出ていたのです。

劇場の座席は古典的な「いろは順」で、これもまた個性的！昭和レトロが感じられました。

この劇場では、数々の感動やドラマが生まれ、最盛期には有名アーティストのコンサートもあり、1816席がほぼ満席で盛大な拍手や歓声が上がったようです。

そして、長野市の小・中学校を対象にした「合同音楽会」では私達もこの栄誉ある「舞台(ステージ)」に立てたのです！「長野市民会館」で過ごした数々の時間やイベントなどの思い出は今でも私の”宝物”です。
そんな市民会館の姿がいつまでも色褪せないように、素敵な「切り絵」にしてみました。

※この市民会館の一部は今でも”市役所周辺”で見られますよ。

「ラティさん」からの投稿