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まいぷれ長野の少し役立つコラム

Living with アロマ

フィトンチッドはオールマイティー♪

寝覚ノ床で有名な木曽の上松町にある赤沢自然保養林が冬期休園に入りました。

この森は樹齢300年以上の天然ヒノキが林立しており、森林浴発祥の地と言われています。

 

森林浴とは森林セラピーとも言われ、樹木が発するフィトンチッドの有効成分を心身の治療に利用するものです。

フィトンチッドというのは植物が傷つけられたときに放出する香りで、花、葉、根、枝など植物の部分あるいは全体から香ります。

 

フィトンチッドは、人間に対してはプラスの効果を持っていて、それが冒頭にお話した森林セラピーです。

爽快な香りは副交感神経の働きを助け、自律神経を安定させてくれるため、森林をゆったりと歩くことは心身の安定に非常に効果的だと証明されています。

またパワースポットと言われる神社仏閣には樹木に囲まれているところが多く、その神聖さは樹木がもたらす香りの効果が大きいとも言われています。

 

フィトンチッドという名前は1930年頃に旧ソ連の博士によって名付けられました。

フィトン(植物)チッド(殺す)。植物が殺すとは穏やかではありませんが、理由はその作用からなのです。

 

土に根差して生きる樹木(植物)は移動することができないので、外敵からの攻撃に対して自らを守るためにフィトンチッド(香り成分)を放出します。

殺菌・抗菌・消臭作用があり、例えば食品に桜の葉や柏の葉が使われたり、ヒバやヒノキなどは、古くからまな板やおひつなどの調理器具として利用されたりしています。

近年では木曽ヒノキに含まれるフィトンチッドがMRSAに対して効果があるとも言われ、医療施設での清掃にも取り入れられているそうです。

 

中尊寺や法隆寺など歴史的建造物にもヒバ材・ヒノキ材が使われています。

現代の一般の住宅向けには防虫剤として天然ヒバや天然ヒノキの精油が使われています。素材が希少なため、主にそれら樹木の端材を利用して蒸留法で精油を抽出しています。

シックハウスなどの薬害が起こりにくいため、これらの天然精油の工業利用も広がってきています。

 

この時期の家庭でのフィトンチッド利用としては、クリスマスリースがおすすめです。

コニファーやヒバ、モミなどをベースとして作るとグリーンの香りが心地よくお部屋に広がります。

またフィトンチッドを豊富に含むウッディ系の精油を使ったバスオイルやバスソルトなども冷え対策にいいですね。

 

フィトンチッド、このオールマイティーな香りを暮らしの中で有効活用していきましょう♪

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アロマオイル・エッセンシャルオイル

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