地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、長野の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

長野の地域情報サイト「まいぷれ」長野市

まいぷれ長野の少し役立つコラム

こども食堂のおばちゃんのコラム

国が「こども食堂」のために動き出しました!!

最近、農水省、厚労省、文科省と相次いで「こども食堂」と具体的な連携を示唆する動きがありました。今回は要約してお伝えしようと思います。我々こども食堂を運営している者にとって大変心強い朗報です。

 

まず農水省は、第3次食育推進基本計画の重点課題として「多様な環境に対応した食育の推進」を掲げ、食育の推進という観点からみたこども食堂の意義として、貴重な共食の機会と地域コミュニティ―の中でのこどもの居場所と位置付けています。そして、農水省として全国レベルで情報を発信し必要な支援を進めて行くこと、こども食堂が抱える様々な課題解決に役立つような情報発信を積極的に努めると明言しています。私達こども食堂運営者は、共食、食育、食体験を軸とした農水省の取り組みに今後大きな期待を寄せています。

 

また厚労省では6月、都道府県知事、各指定都市市長、中核市長あてにこども食堂に関して通知が出されました。厚労省として、こども食堂の果たす役割、意義を明確化し、こども食堂の運営者や関係機関との連携・協力の推進をうたっています。つまりこども・高齢者・障害者などすべての人々が集う地域共生社会の実現を目指すために、こども食堂がその中心的役割を担うことが期待されていると捉えても過言ではないと受け止めています。

 

そして、7月5日、前述の厚労省の通知を受けて、文科省からこども食堂について各都道府県知事および都道府県教育委員会教育長等に通知が出されました。こども食堂は、学校、社会教育施設、地域が一体となってこどもたちの成長を支援していく観点から重要であると定義し、学校、公民館・青少年教育施設、PTA、教育委員会等が実施する学習・体験活動事業等関係者を通じて、すべての子どもたちにこども食堂の情報が行き届くように福祉部局と積極的な連携を図るとともに学校・市町村教育委員会等に周知するよう呼び掛けています。

 

このように、農水省では食育・共食・食体験の立場、厚労省は地域共生社会の実現、文科省は具体的に教育関係者に働きかけるといった立場で、こども食堂を更に発展・充実して行こうという国の意気込みを感じました。

 

東京の「気まぐれ八百屋 だんだんこども食堂」から始まったこども食堂があっという間に全国に広がり、今では2,200ケ所以上と言われています。私たちが住む北信地域だけでも20ケ所以上のこども食堂が開設されています。民間で地道に「子どものために」と純粋な気持ちで始めたこども食堂ですが、国を動かす大きなうねりとなりました。そこには全く損得勘定も利益追求もありません。市民一人ひとりの子どもへのほんの小さな思いが一つになった賜物です。私たち運営者は今後も身を引き締め、常に初心を忘れず、新たな一歩を踏み出していこうと思っています。そして、何よりこどもたちの純粋な笑顔が絶えることの無いような、そんな社会になっていけばと強く強く心より願っています。

輪っと集まれ!中高生・若者ほっとキッチン・無料学習塾

こども食堂(中高生・若者対象)

子どもも大人も思わずニコッ! 食事には不思議な力があるんです

長野市南県町688-2 長野県連合婦人会館2階(事務局)

PICK UP 長野のお店 ~学ぶ・スクール~