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九十九屋さんたの妖怪古今録

天に七星 地に七草

七草がゆの話です

鏡開きも過ぎ、お正月気分もすっかりなくなりましたね。
さて、皆さんは七草粥を召し上がりましたか?

 七草粥といいますが、なぜ七草を刻んで食すかというと、これは中国で生まれた発想です。
 人間には三魂七魄(3つの陽に属するたましいと、7つの陰に属するたましい)があり、天では七星(曜)として現れて、地では七草となります。その七草を食べれば、その年は四季の病に犯されないというのです。もともと七草でなく、七穀だったといわれています。七草も七穀の伝承も、現在、中国ではなくなってしまったそうです。
 日本の伝説では、昔鬼ヶ島で鬼を退治した(はっきり伝わっていませんがおそらく桃太郎ではないかと)ものが、鬼の骨を焼いた火で餅を焼き食べたところ、鬼の恨みの火のせいか、咽につまり他界しかけました。その時に、七草粥を食べて、餅を流して助かったからといいます。七草に浄化の作用があると思われていたのでしょう。
  実際、七草粥は冬場の青物の少ない時期に野菜を食べ、また不足しがちな栄養を補給できるので、体にいいことがわかっています。

 そんな七草粥を作る時に、七草を刻みながら歌うのをご存じでしょうか。その歌詞はいろいろですが、東葛地域にはこんな歌が伝わっています。

七草の なずな 
唐土の鳥が
はんどの鳥と
西方の鳥の 
渡らぬ先に
トトンガ トン

 ちょっと不思議な歌だと思われませんか?