まいぷれ長野の少し役立つコラム
6カ月にわたり掲載させていただきました香りについてのお話、最終回は香水の元祖のお話です。
皆さんは「ケルンの水」といわれる香水をご存知でしょうか?
18世紀初頭、イタリア人理髪師のフェミニスが、ドイツのケルンで売り出した水のことです。
この水は高純度のアルコールにハーブを漬けたもので、「オーアドミラブル」(素晴らしい水)と呼ばる万能薬のようなものでした。
胃薬として効果があり、さらに非常に良い香りだったため、当時ドイツにいたフランス兵が祖国に持ち帰り、
「ケルンの水」=「オーデコロン(eau de Cologne)」
として広まっていきました。
現在、このケルンの水を元にしていると言われる香水は、
1.フェミニスの甥であるヨハン・マリア・ファリーナに受け継がれて続いている「ファリナ・ハウス」
2.フィレンツェで人気を博している「4711(フォーセブンイレブン)」
の二つがあります。
どちらもベルガモットを主とした柑橘系で、世界的に大人気になっています。
この「ケルンの水」、実は精油を使って作ることができます。
レシピはたくさんありますが、Y-Breezeで好評をいただいているレシピをご紹介します。
まずスプレー容器をご用意ください。アルコールと精油だけなので、ボトルは瓶や陶器が良いですね。
(1)ボトルにエタノール15mlを入れます。
(2)ここへ以下の精油を入れ、よく振ります。
※ベルガモット24滴、レモン6滴、オレンジ6滴、ラベンダー3滴、ネロリ3滴、ローズマリー3滴の合計45滴。エタノール15mlに対して精油15パーセントの濃度になります。
(3)1週間から10日間ほど、毎日よく振って馴染ませます。アルコール臭が抜けたら出来上がりです。
出来上がりをスプレーした途端、思わず笑顔になる非常に素敵な香りです。
とても柔らかで優しく、それでいて気品を感じます。
いろんな配合で作ってみましたが、これは安心してお使いいただけるお薦めのレシピです。
柑橘系は、苦手な人が少なく馴染みやすい香りですが、これは香水として作ったものなので、香りが濃いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
その場合はこれに、精製水100mlを加えてリフレッシュスプレーとしてお使いください。
殺菌・抗菌作用の強い柑橘系が主となっていますので、カーテンやソファー、車のシート、シューボックスなどにスプレーしたり、これからの季節にはブーツの消臭にも便利です。ぜひご活用ください。
Y-Breezeのコラムは今回で終了です。
今年は寒さが厳しくなりそうですが、皆さま、風邪など召されませんよう、どうぞ良いお年をお迎えください。ご覧いただき、本当にありがとうございました。
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