まいぷれ長野の少し役立つコラム
今回は、もともとグレーのプラスチックなのに、なぜわざわざ同じような色を塗るのか?についてお話ししたいと思います。
上の写真ではちょっとわかりにくいですが、買ってきたままの状態(左側)はツルツル、つやつやしていて、プラスチック感丸出しです。これを「生っぽい」と言ったりします。
もちろんこのままでも、実用上何の問題もありません。
でも、やっぱり気になります…。どうしてもおもちゃに見えてしまうので、この生っぽさをなくすために、ぜひ塗っておきたいのです!
Nゲージで使う塗料は、つや消しが基本です。マットな仕上がりになりますから、プラスチック感、生っぽさはなくなって、ずっと落ち着いた感じになります。
色を塗るのではなく、つや消しトップコートという透明な塗料を吹きつける方法もあります。これだけでもつやは抑えられて、印象がよくなると思います。
もう一つの理由は、実物の質感や材質の違いを、色や塗装の仕方で表現したいからです。
上の写真は、トンネルの入り口になるパーツです。
製品そのものに、すでにコンクリートっぽい塗装がしてあるのですが、あえて、黒→暗いグレー→明るいグレーの順に塗ってみました。
明るいグレーを塗るときに、パーツとスプレーの間を広めにとって、ふわっふわっと少しずつ、まぶすように吹きました。奥まったところ、すみっこには黒や暗いグレーがほんのり残るように、全体には明るいグレーがまだらな感じになるように、という仕上りを目指しました。
こうすることで、コンクリート感が出ることをねらったのですが、さていかがでしょうか…。
「買ってきたままでもいいのではないかと…」
「効果の感じ方には個人差があります…」
いなか側の駅のホームは、ホームの上面と側面を違う色で塗り分けました。
まず、ホームをひっくり返して黒を塗り、次に上面を暗いグレーにしました。上の写真は、側面を塗る前に上面をマスキングしているところです。そして、側面に明るいグレーをまぶしました。
乾かしてから、マスキングテープをそーっとはがしていくと…♪
上面はアスファルト、側面はコンクリートでできている(だろう)というイメージです。どう?
立体感や重量感も出てくるように思います。ここに早く、列車待ちのお客さんをたくさん並べたいです♪
「やっぱり…メ、メンドくせー」
「そ、そうスか…」
ひと手間ふた手間かかろうとも、塗ってリアルに見えると嬉しい、ただそれだけなのです。
手間をかけたりこだわったりした分、できあがったときの作ったぞ感、やりきったぞ感が断然違ってきますのでね。
なお、前回錆びた感じを出したかった架線柱には、さらにこげ茶色を吹きつけてみました。このあと、碍子の部分を白く塗るつもりです。
「いいんですか?! こんなに錆びてて!」
「怒られちゃいますかね?…長電さんに」
缶スプレーを使った塗装について、2回にわたりお話ししました。
これから寒くなって、しぐれたり、ましてや雪が降るようになったら、外で塗装することはできません…。そのときは、また別の方法で色を塗るつもりです♪
デハ!
長野市屋島3300
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