まいぷれ長野の少し役立つコラム
今年8月に 厚労省から平成29年度児童相談所での児童虐待相談対応件数の速報値が発表されました。速報値なので確定ではないのですが、133,778件でした。前年比109.1%と統計を取り始めた平成2年度から毎年増加の一途です。平成2年では42,664件、27年後の平成29年は約3倍の件数になりました。主な要因として心理的虐待の相談件数の増加、警察等からの通告の増加が挙げられ、特に心理的虐待は、家庭内で配偶者に対する暴力が子どもの面前で行われ(面前DV)、警察からの通告が増加したためと言われています。ただし、この数字は児童相談所で対応した件数に過ぎません。
ここで虐待について少しおさらいをしておきます。まず虐待は4種類に分類されます。
身体的虐待、ネグレクト、性的虐待、心理的虐待です。そして最も多いのが心理的虐待で全体の54%です。次いで身体的虐待24.8%、ネグレクト20%、性的虐待1.2%と続きます。身体的虐待とネグレクトは命に直結する大問題です。虐待というと、マスコミで報道されるのは身体的虐待で死に至るケースがほとんどで、報道されるたびに胸が痛み、なぜ?という疑問と怒りが吹き上げてきます。しかし、心理的虐待はなかなか見えにくいの現状です。
また、児童相談所への通報件数は、警察からが一番多く昨年度は66,055件で全体の49%でした。
今年上半期(1月~6月)で警察が児童相談所へ通報した件数は(10月5日、朝日新聞)37,113件と発表されました。昨年の上半期と比べると約2割以上多いそうです。この内訳は、心理的虐待26,415件で約7割、身体的虐待6792件、ネグレクト3795件、性的虐待111件です。このうち保護者らを摘発したケースは641件で前年より130件増加、なかでも身体的虐待が516件と8割を占めました。一方、心理的虐待の摘発数は1.9%と大変低く、これは立証の困難さが関係していると言われています。
これらの数字は表面化したものにすぎません。児童相談所に通報された件数だからです。
誰も気が付かず、通報されない虐待はこの何倍もあるだろうと推察されます。子どもは、小さいころから虐待を受けていても、そういうものだと思い込み、それが虐待に当たるとは認識できないと言われています。
昨年度の相談件数を県別にみると長野県は2048件、前年より139件増え前年比107%となりました。全国の対前年度割合が109%増ですから、さほど大きな隔たりはありません。ここで注目したいのは、件数を全国で見ると長野県は12番目の多さです。上位は大都会とその周辺県ですから、地方都市として長野県はかなり多いと言わざるを得ません。なぜ大都会周辺県並みに多いのか。残念ながら、まだ詳細な分析は出ていません。
北信こども食堂ネットワークでは、小学生時代親から心理的虐待を受けた経験のある方を講師にお招きし、11月5日長野市ふれあい福祉センターで勉強会を行います。当事者の経験を聞く貴重な機会です。生のお話を聴いて、「子どもの虐待」について一緒に考えてみませんか?
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