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まいぷれ長野の少し役立つコラム

こども食堂のおばちゃんのコラム

長野の今の子どもたち

イラスト:PIXTA

4月22日、「2017年度調査 長野のこども白書「学校・家庭・自分」に関する小中学生アンケート結果報告学習会」が開かれました。講師はアンケート制作者である北海道大学 加藤弘通先生です。

調査は、小学校8校54学級の4~6年生1557人、中学校5校34学級1~3年993名、計2550人で、男女比はほぼ同数でした。質問内容は、「学校・家庭・自分・あそび」についてです。

 

特に「あそび」に焦点を当て、「学校・家庭・自分」との関連を紐解いていきます。

 

まず、「この1週間で友だちと遊んだか」という問いに、小学生の男女とも70%以上は「遊んだ」と答え、中学生は男子が48%、女子は31%でした。「何をして遊んだか」という問いに、「スポーツ」と答えた子が4割を超えています。小学生だと「伝統あそび(鬼ごっこやかくれんぼ等)」中学生だと「ゲーム」が次に続きます。小中生とも、「遊んだ」と答えた子は、「学校が楽しい」「友達はたくさんいて楽しい」と答えています。また「遊んだ」と答えた小学生は、「家庭は安心で楽しい」と答えましたが、中学生になると「安心・楽しい」と答えた子は「遊ばなかった」と答えた子とほぼ同数で、中学生では遊びと家庭とは直接的な関係はみられませんでした。

 

ただ、気になる結果がありました。それは商業施設で遊んだ子で「学校も家庭も安心できる場所だ」と答えた子は他に比べ極端に低いということです。また勉強でわからなことがあっても家族に聞く子がとても低く、「何もしない」と答えた子がダントツに多いということです。

 

そしてもう一つ。自尊感情についてです。

自分への満足感を欧米と比較すると日本は極端に低いそうです。日本の文化には世間という概念があり、他人が自分をどう見るかが重要な要素の一つだと考えられます。「自分は役にたつ人間だ」「人から必要とされている」という有用感が自尊感情を育んでいく要因ということです。

 

思春期の今の子供たち。悩んでいる自分に悩み、相手にどう思われているかが気になり本当の自分を隠し、それが自分を嫌になる原因と答えた子。また、自分や周りの人にイライラし、そのイライラしている自分が嫌になるという子。自尊感情が低い子が多くいると知って安心する子。実に様々です。

「思春期だから」という言葉で一括りにはできない何かがあるのではなでしょうか。

特に女子は男子より自尊感情が低いとされています。これは今の日本ではまだまだ男子の活躍の場が多いということに他なりません。

 

そして、最後にこんな興味深い報告がありました。小学校で不適応だった子が、中学生になると自尊感情が上がります。ただし1学期だけ。2学期になるとまた低下してしまうそうです。これは何を意味するのでしょうか?

 

最後に子供たちに一言!!

商業施設で遊ぶのではなく、他人であっても子供たちを心配するおじちゃん・おばちゃんのいるこども食堂に顔を出してみませんか?

おいしいものをたらふく食べて、なんだかこそばゆくなるほど褒めてくれるおじちゃん・おばちゃんが大勢います!

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